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色の思い出ありますか?「あなたの思い出なに色ですか?〜インクの魔女と約束のガラスペン〜」

本レビュー

こんにちは

 

図書館や本屋さんをぶらぶらしていると、ときどきタイトルだけで気になる本に出会うことありませんか?

 

今回、目に入ったのは「あなたの思い出なに色ですか?」という本。

 

わたし、読書も好きだけど、文房具や手帳も大好き!

ついでに色も大好きです(^^)

 

「インク」と「ガラスペン」という言葉を見つけた瞬間、手に取って読むのが確定!!

 

女店主
女店主

文具好きには魅力的な小説ですね!

 

読みやすさ⭐️⭐️⭐️☆☆地名など若干漢字が読みにくかった
人の名前など独特の読みをしたものも多かった
実用性⭐️⭐️⭐️⭐️☆インク好きなら使える知識もちゃんと入ってておもしろかった
独創性⭐️⭐️⭐️⭐️☆色の共感覚がむずかしくなく入っていて独特の感覚になる
コスパ⭐️⭐️☆☆☆普通の小説と考えるとコスパは求めにくいかも?
おすすめ度⭐️⭐️⭐️☆☆インクやガラスペン好きには断然おすすめ!!

あおいみつき評価

 

あらすじ

北海道・ニセコへバイク旅行に訪れた主人公。

そこで出会ったのは、インク専門店〈マツカリヌプリ洋墨堂〉の店主・七虹でした。

 

七虹さんには人の心に浮かぶ色が見えるという不思議な力が。

 

彼女が作るオリジナルインクは、お客さんの思い出や記憶をもとに調合される特別なインクです。

 

忘れられない景色。

大切な人との時間。

心に残り続ける感情。

 

そんな記憶を「色」として再現してくれます。

 

「もう一度、あの色を見たい」

 

その願いに寄り添いながら、七虹さんが色にまつわる謎を解き明かしていく物語です。

 

 

心の中を色にするという発想がおもしろい

この本を読んでいて、一番印象に残ったのは「思い出を色にする」という発想でした。

 

私たちは思い出を言葉で表現することはたくさんありますよね^ ^

思い出すと熱くなったり、恥ずかしくなったり…

 

でも色で表現ってあんまりしないかもしれません。

色だと相手が想像しにくかったりもしてなかなか伝わらなかったりもします。

 

それなのに不思議なことに、思い出を思い出すとき

脳内でちゃんとカラーででてくるんですよね^ ^

 

夕焼けのオレンジ色。

夏空の青。

桜の淡いピンク。

雨の日の灰色。

 

思い出には、人それぞれたくさんの色がある気がするんです。

 

うさぎ
うさぎ

お客さんの思い出もたくさんの色があるんだろうな

 

女店主
女店主

うさぎの思い出の色はなに色ですか?

 

この作品を読んでいて感じたことがあります。

 

インクの色はどの色もきれいだけど

その思い出が必ずしも幸せな思い出だとは限らないということ

 

悲しかった出来事。

悔しかった経験。

忘れたい記憶。

 

そんな思い出にもちゃんと色があるんですよね!

 

でも、その色も含めて今の自分を作っているのだと思うと

少しだけ自分をほめたい気持ちになりました^ ^

 

私だったら何色のインクを作ってもらおうかな?

読み終わった後、考えてみました。

 

もし七虹さんにインクを作ってもらうならわたしは何色と答えるだろう?と。

 

真っ先に思い浮かんだのは深みのある青でした。

 

海や空の鮮やかな青でもなく、藍染のような青です。

 

落ち着いているけれど、どこか素直になれない、そんな色です。

 

なぜその色なのかは、内緒です。

 

だれにも言いたくない、大切な思い出の1ページにある色です。

といっても、実際にその色があったわけではなく、わたしの中のイメージの色ということですね!

 

みなさんならどんな色にしましょう?

「思い出の色」と聞いて、真っ先に浮かぶのは、なに色ですか?

そして、どんな昔を思い出しますか?

 

そんなことを考えながら読むのも、この本の楽しみ方のひとつだと思います^ ^

 

読み終わったあとにしたくなったこと

この本を読み終わったとき、真っ先に思ったことがあります。

 

それは、

「ガラスペンインクでなにかを書きたい」

ということ。

 

お気に入りの紅茶をいれて

ノートを開いて

ゆっくり文字を書く

 

スマホやパソコンではなく、自分の手で文字を綴る時間。

 

日々の忙しさに負けて、最近はそんな時間をあまり取れていなかったことに気づきました。

 

たったそれだけなのに、とても贅沢な時間に感じます。

 

この本は何かを教えてくれる本ではありません。

人生を変えるような大きな出来事が起こるわけでもありません。

でも、忙しい毎日の中で忘れていた「好きな時間」を思い出させてくれる物語でした。

 

心が少し疲れたときに読みたい一冊

頑張りすぎているとき。

少し疲れているとき。

何となく癒やされたいとき。

 

そんな日にページを開きたくなる一冊です。

 

読みながら思い出を振り返ったり、大切な人を思い出したり。

ニセコにあるという羊蹄山の色に思いを馳せてみたり。

 

そんな時間も含めて楽しめる物語でした。

  

 

まとめ

『あなたの思い出なに色ですか』は、色と記憶をテーマにした優しい物語でした。

 

読み終わったあと、久しぶりにガラスペンとインクでなにかを書きたくなりました。

 

お気に入りの紅茶をいれて、ゆったりとした音楽でもかけながらノートを開く。

 

そんな穏やかな時間を過ごしたくなる一冊。 

もし心の中の色をインクにできるなら、あなたの心はなに色ですか?